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ハイディワイナリー
2018年09月15日

石川県内でワインを製造している業者はいくつかありますが。
バリバリの品質重視でやってる所と言えば、ここハイディワイナリー。
場所は能登半島の先っちょ、輪島市。
すぐそこに海が見える丘の上に醸造所があります。
周りにはぶどう畑がちらほら。
多分このワイナリーのものでしょう。
設立は2011年なので、まだスタートしたばかり。
人間で言えば1歳くらいですかね?
自分の足で立てるか?立てないか?くらいの段階。
実際償却とかの経費差っ引いたら、今はまだガッツリ赤字でしょうね。
経営の事は全然分からんけど(笑)。
理念は『200年、300年続くワイナリー』。
ワインってのはぶどう栽培から始まって、1年に1回しかできない。
最新機器を導入しようが、世界的醸造コンサルタントを雇おうが関係ない。
1年365日は自然の摂理。
だから一歩一歩地道に取り組んでいくしかない。
ワインに限らず、農業全般に言えることだけどね。
そう言う意味では、ヨーロッパワインのアドバンテージはもう別格。
なんたって200年300年なんてレベルじゃなく、数千年も前からワイン作ってんだから。
しかもローマ時代以降はそこにキリスト教も絡んできて、ワインは神への神聖なる捧げものと考えられ。
修道士たちによる、品質へのストイックな追及が始まり。
その究極として生まれたのがブルゴーニュ。
狭い地面をまるでジグソーパズルのように細かく区切って格付けを行い、それぞれ別々にワインを醸造。
道一本隔てただけで、全然ワインが違って来ると言われる所以です。
そしてそのジグソーパズルの頂点に立つのがロマネコンティ。
1本(←!)数十万たら、100ウン十万たら。
この辺になるともう、ワインじゃなく美術品ですな。
えらい話逸れましたが。
要するにワイン作りってのは世代を超えた息の長~~~~~~~~~~~~い取り組みだってことです。
そんな果てしない夢に向かって走り始めたハイディワイナリー。
ぶどうの樹がワイン醸造に適したレベルに育つには最低5年は必要と言われており。
10年20年まだまだ若造。
30年くらいするとようやく味に深みが生まれ。
50年を超えると古木、いわゆるヴィエイユ・ヴィーニュ(Vieille Vigne)の域に到達。
しかも1本のぶどう樹にどれだけ時間が必要かだけじゃない。
ここにさらに畑の選別も加わる。
ここ大丈夫?ダメじゃない?それよりアッチの方がいいんじゃない??、みたいな。
植えてみたけどダメだった、じゃあまたイチからやり直しってなると、当然そこから再び何十年もかけたトライ&エラーが始まる。
これをヨーロッパはもう数千年も前からやって来たのですよ。
それに対してハイディワイナリーの経験値はまだほんの数年。
どう、圧倒的でしょ?
正直、能登の土地がぶどう栽培にどれだけ適しているかについてはかなり疑問があるのですが。
そこはロマン。
おらが土地で作ったワインは世界一ウメー!!、そんなのもアリだと思います。
実際このワイナリーのワイン、わたしは大好き。
ピュアでクリアで、ぶどうの生命感が生き生きと感じられる素晴らしいものだと思います。
まあまだ今の段階では自社栽培ぶどうじゃなく、他県からの買い入れぶどうで作ってるはずですが。
石川県、能登半島の先っちょという人里離れた地で高品質ワインへの挑戦を始めたハイディワイナリー。
まだその可能性は未知数ながら、期待値は大!
わたしが生きている間にどこまで登り詰められるのか、とても楽しみにしています。
頑張れー!!
なお現地にはワインの直売所に加え、地元素材を使った料理を提供するレストラン、さらにパン屋さんなんかもあります。
観光がてらにチラッと立ち寄るにはちょうどいいですよ。
ハイディワイナリー
住所:石川県輪島市門前町千代 29-58
TEL:0768-42-2622