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金沢神社(アプローチ編) 神の世界への入口に心アガるー!
2021年01月23日

兼六園に接する敷地内に小さな神社があります。
金沢神社です。
創建は1794年、当時の加賀藩藩主前田治脩(まえだ はるなが)の命によって興されました。
主祭神は天神さま、つまり菅原道真。
なぜ道真なのかというと、理由はふたつあります。
まずこの神社は時を同じくして作られた藩校明倫堂(めいりんどう)の鎮守社であったこと(道真は学問の神)。
もうひとつは前田家の祖先が道真(と前田家は主張している)だったこと。
これらの事から、天神社がこの場所に作られたのです。

神社入口に建つのがこの一の鳥居。
サイズは小振りながら、朱塗り仕立ての立派な鳥居です。
イケてますわね~、このビジュアル♪
笠木(天頂に渡された横木)の両端をすらりと上に反らせ、見た目をシャープに。
全体をビビットな朱色で固める一方、笠木・台輪(柱の上端の丸いパーツ)にはピンポイントで黒を落とす。
色彩の美麗さが映えに映える、典型的な稲荷鳥居スタイルです。

その鳥居をくぐり、右に折れると二の鳥居。
こちらは彩色のない武骨な石鳥居。
この鳥居を通して見るビジュアルがイカスのですわ!
ざっと真っすぐに続く参道。
その先に階段(神の住む天界へと繋がる道)が上へと伸び、さらにその先に神域の入口となる楼門が赤くそびえる。
門の上部には神の住まい(社殿)の一部だけががちらりと覗く。
キますわねーエネルギーが!
この向こうに神さまが住んでるんだー的なエネルギーがザクザクと突き刺さります!

その途中、参道右手には以前このブログでも取り上げた「いぼとり石」があります。
なんでもこの石にイボをすりすりこすりつけるとコロンと取れるんだとか。
で、その石の奥に小さな池がありまして、そこに流れ込む水路がちょうど参道を横切るような形で通っています。
なのでそこを渡るための石橋がちょこん。
なんかいかにも作為的。
これ、神社でよく見る仕掛けですね。
よくあるでしょ?境内に入る前にわざわざ橋を渡らせる神社。
これは俗界と聖域との境界を明示しているのです。
要するにこの橋の手前までが我々の住む俗世界、渡った先が神の住む聖なる世界、とそういう区切りを表しているのです。

その橋を渡ると、すぐたもとに一基の灯篭があります。
竿の部分に龍がうねうねと絡み付いた超カッチョえー燈篭。
なんで龍なのかって言うと、これにも理由がありまして。
この神社、天神さまだけじゃなく白蛇龍神も祀られています。
その龍神さまなんですね。
この龍神さま、後でもう1回目にすることになるのでよく覚えといてください。

さらにその灯篭の左奥に小さな建物があります。
これは板屋神社の遥拝所(ようはいしょ)。
遥拝所とは遠い場所にある神社あるいは神さまをお参りするための場所です。
分かりやすく言えば出張所みたいなモンですかね。
現地まで直接行くのは遠いなーとか、禁足地になっててそもそも入れないなんて時に設置されます。
ちなみに板屋神社はここからかなり先の山奥にあります。
車で行っても結構な距離なので、徒歩しか移動手段のなかった江戸時代にそこまで行くのはちょっと現実的じゃない。
なのでここに遥拝所を建てて、手軽にお参りできるようにしたのでしょう。

そして参道のラストを飾るのがこの随身門(ずいしんもん)。
目を吸い込むような鮮やかな赤!
仕立ては8本の柱を主軸とする八脚門で、屋根は重くいかめしい黒瓦。
左右に柵に囲われた脇間を構え、内部にはそれぞれ木像を安置。
お寺なんかだとここには仁王像が置かれますが、こちらの場合は人間っぽい像。
いわゆる門守(かどもり)の神と呼ばれる像で、左が矢大臣、右が左大臣。
両方とも弓矢を持ってんのに、なんで左だけ矢大臣と呼ばれるのかは謎。
とにかくそういうルールみたいです。
ちなみにこの門は、かつて加賀藩の重役を務めた前田直時(まえだ なおとき)によって寄贈されたものです。

さまざまな面白さの詰まった金沢神社のアプローチ。
距離にしてほんの数十メートルほどですが、ひとつひとつ丹念に見て行くとなかなかに見所いっぱいの空間です。
参拝の際にはどうぞスタスタ歩かず、あちこちに足を止めてじ~っくりと眺めてみてください。
次回はいよいよ境内を見て行きます。
特に拝殿は喰いつき所満載!
こちらも面白いですよ。